FLY　FISHING　NUTS

さて海に出るには船に乗る必要があるのだけれど、フライマンは基本的に山の人だから海釣りの経験が少なくましてや船になんて乗ったことがないって人が多いと思う。
かつては僕もその一人でそれまでは遊漁船になんて乗ったことはなかったし、その仕組みも分からずに「乗り合い？仕立て？どう違うの？」ってレベルだった。
でもそこは魚が釣れると聞けばどうしてもそこに行きたいNUTSの性でわけもわからずに飛び込んでいったわけである。
結論としては「誰かに聞けばなんとかなる」である。
当たり前のことでゴメンナサイ・・・
でもこれってすごく大事で特に船は一旦乗ったら時間までは帰ってこれないからその時間を楽しもうとしたら分からないことは何とかするべきなんです。とくに船長は海の経験がものすごいのでたとえフライのことは分からなくてもいろいろな話が参考になります。

こんな話をしてても参考にならないかもしれないので具体的な話にすると、あくまでも私的な判断ですが、基本的に遊漁船業をしている人たちには、１　遊漁船専業。　２　遊漁船と漁師の兼業　の二通りの人たちがいます。全部がそうではないし最終的には相性もありますが、遊漁船を専業でやっている船のほうは船長自信が釣りが好きで釣り人の気持ちを分かってくれることが多いです。そしてフライという（海においては）特殊な釣りをするには船長の理解無しには成立できないと思います。

判断はHPを見ていけばだいたい分かると思います。手作り感のあるHPが多いですが、毎日の釣果がUPされている＝毎日お客さんを乗せて出ている。という判断ができますし、コンテンツを見ていけばなんとなく船長の人柄も見えてくることもあります。
海の男＝怖い、気性が荒い　ってイメージはどうしてもあると思いますが、少なくとも僕は船長の人柄で「二度と乗りたくない」って思ったことはないですし、ちょっと言葉が荒くて声がしわがれてる船長もいますが（笑）基本的には気のいい船長が多いと思います。

一方漁師兼業の船長も侮れません。
サービスは専業の船長に譲るとしても、経験と情報（漁師と情報が直結しているので）が並大抵ではないし、気のいい船長だと儲け度外視で船を走らせたり、釣果が出るまで付き合ってくれることもあります。
ただ漁師よりの船長だとゲームフィッシングを理解してもらうことが難しく、釣果重視のゲーム性に欠ける釣りになることもあります。

そしてどんな船に乗るにしても当たり前の挨拶を忘れないでください。「おはようございます。」「はじめてなので宜しくお願いします。」「フライがやりたいのでお願いします。」「船のどこに入ったらいいですか？」等々それだけでも全然楽しめ方が違ってくると思いますよ。

ただ残念なことに特に乗り合いにおいてフライをやらせてくれる船は非常に少なくて、僕の地元では静岡県新居の「隆栄丸」しか知りません。
そういう意味では選択肢は非常に少ないのですが（涙）　ソルトフライも盛り上がり始めているようなので、そのあたりはこれからの需要と供給の具合だと思いますので、ぜひ興味がある方は一度海に出ていただきたいと思います。